春!
春になりました。今日、久しぶりにうちのしゃほ犬を散歩に連れてったら、
すっごくすっごく辺りが春で、幸せが満ちてきました。
生まれも育ちも逗子っ子なので、
小さいころからずーっとずーっと見慣れていたはずのご近所の様子が、
なんか突然懐かしく見えてきてしまって。
というのも、
ぺんぺん草とか、オオイヌのフグリとか、アブラナとか、大根の花とか、たんぽぽとか、
木になる大きいぼったりとした濃いピンクの花が道に散らばってる様子とか、
そういうのが、小さい頃の私、この逗子市内とおばあちゃんの住む柏だけが、
自分の知っている世界だった頃の私の遊びを思い出させてくれて。
葉っぱを集めるのも、虫食いのないなるたけ柔らかくてつやつやしたものだけを選んだり、
花を摘んで束ねたら花弁の裏にくっついてた虫をも指でつぶしてしまったり、
駐車場の石ころを拾い集めるのに夢中になっておじさんに怒られたり、
危ないから止められてた、田越川の川辺まで降りてみたり、
地蜘蛛の巣を引っこ抜いて、やわやわしたお尻を飽きもせずなでくりまわしたり、(これはいまだにやりたい衝動に駆られてしまう)、
かける石で道路に家を書いてその中に住んでみたり、
大きい犬がいる家の前をわざと歩いてほえられてみたり、
道に書かれた「止まれ」の白い部分だけローラースケートがするっと進むことに興奮したり、
道路標識の白いポールを登り棒代わりに登ってみたり、
お外でおままごとをした後は、どぶの穴に土や花や葉っぱや水を流して捨てることがお片づけだったり、
とにかく私の全てが、うちから500M以内のこの範囲で行われてた。
とにかく、全てがここで起こっていた。
だから家の周りどの道を歩いても、いろんなことを思い出せる。
だってそこは、道であり、家であり、公園であり、私のせかいの全てだったから。
大人になると、遊ぶためには、「それ様」の場所と設備が必要になり、
どこでもいつでも何もかもを「遊び場」に出来た、子供時代のようには融通がきかなくなる。
「どこいく?」「なにする?」なんていわなくても、
友達とそこにいるだけで、こんな小さな町のたった一本の舗装道路で一日中遊べたあの頃の自分が、
すっごく懐かしくて、
あー私って、ここでこんな風に遊んでこんな時間をすごしたから、今の自分になったんだって思うと、
不思議な気持ちになる。
なんか、こんなちっぽけな、昔からずーっと当たり前のように在る、
近所の家とか柵とか木とか川とか手すりとか電信柱とか、そういうもの全てが、
すっごく大事なものに、突然思えてしまった。
今年もようやくあったかくなってきたことだし。
2005年の春のテーマは、自分の身近な自然と環境を見直してしんみりする、ってことにしようっと。
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