Friday, April 08, 2005

SAKURA

電車の中からお花見をしました。
春が東京を襲ってきているのが、この数日ではっきりと感知できるようになりました。
週に5日、8時から9時までの約1時間を、横須賀線の逗子から品川までの間の横須賀線車内で過ごす私の日常がこの四月で1年続きました。
その1年の中で、初めて、車内から窓の向こうを1時間見つめつづけた朝でした。
そして一度も飽きることなく、背中が痛くなるまで、背伸びをしてまで見つめつづけた朝でした。
こんなに飽きっぽい私が、金曜の朝からこんなに夢中になれたのは、なぜか。
それは、桜の開花という、自然現象です。
今現在、日本の東京周辺にお住まいの方々は誰でも知ってる事ですが、
東京は、今春に包み込まれ始めて大変です。
そして日本人である方々には当然の方程式ですが、春=桜です。
誰がなんと言おうと、そうなんです。日本では、絶対そうです。日本人なら、絶対そう思います。
と言いながら、私はこの方程式に気づいたのは、お恥ずかしい話ですが、
24年と11ヶ月生きてきて、今日が初めてです。
こんなに桜をきれいだと思ったこともありません。
そして、日本という国には、桜の木があらゆる場所で生息していることも知りました。
山だろうが町中だろうが、桜の木はどこにでもその幹と枝を伸ばし、ピンクの花を惜しみなくスパークさせているんです。
電車の中から見えるその木の数だけでも、何百もあったと思います。実際には数えられませんけど。
そして、その間数分も置くことなく、次の桜が次々と目に飛び込んできます。
ほんとです。
山にひしめくピンク、民家の庭にそびえるピンク、川岸に整列するピンク、ビル街に共存するピンク。。。
いろんな場所で、日本人の生活に溶け込んでる春の大木、それが桜です。
また、桜という木の一番魅惑的なポイントは、木の枝全部が花の色で覆われてしまうってことです。
他に邪魔する色がない。
ピンクという1色だけが、桜の枝を彩る権利を持ってる、そういうことです。
だから、あんなに圧倒されるんだなって気づきました。
1つの色だけが作るその圧倒的な存在感。それが桜の桜たる姿です。
きっと、南アフリカで10月にしか見られない、プレトリアのジャカランダの木々が並んだ町並みが、
日本で見る桜のような効用を持っているんだろうな、と想像できました。
ジャカランダは、うすい紫色の花が、桜と同じように枝にびっしりと咲き埋め尽くす木で、
10月はその季節なのでツアーがよく売れるのですが。。。
なんでそんな花見るだけでそこまでツアーが売れるのかなーと、
花の持つ販売促進能力を私は理解しておりませんでした。が、今ならわかります。
見たいです。圧倒的な木。花に染められて、町自体がその時期だけ、全く違う、作られた町みたいに
みえてしまう。それって、今、すごく実感としてわかる。

ただ、明日、お花見の予定だったのが、仕事が入って行けなくなってしまいました。。。
さぞかしさぞかし、群をなした桜の木々達は、私を圧倒してくれたことだったでしょうが。。。うぅ残念です。
月曜日には雨が桜をいびり始め、そして散り行くサダメからは逃れられません。哀れな桜。
だから時間がある人は、絶対今しか見られないピンクの大群を、見逃さないで!!

そして、私はたまたまMDでBob Marleyを聞いていたのですが。。。
レゲエと花見って、めちゃくちゃ波長が合うよ。

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