ELECTION
数ヶ月ぶりのボーリングと、 酔っ払いアメリカ人の男の子3人の相手と、 一晩中新宿をうろうろ徘徊した週末の疲れで、 くったりして帰宅した私に、 なんだかものすごい勢いで迫りくる父の姿があった。彼に言わせると、 国民の義務である選挙にも行かずふらふらと遊び歩いて帰ってきた挙句、 あ、今日って選挙だっけとかテレビのニュースを見て呟く私は、 小林家の投票率を50%に留まらせ、全国平均にも追いつかない結果を生み出す、 世間の流れについて行く能力のない恥ずかしい娘なのだそうで、 そんな娘に我慢ならない父は、まだあと選挙終了まで1時間あると張り切り、 Tシャツ1枚でだらける私を無理やり着替えさせ、 車に押しこんで投票場へ連れていった。
半ば、拉致投票である。
お恥ずかしい話しだが私は選挙権を得て5年も経つというのに、 今だ且つて選挙という国の大イベントに参加したことが1度しかない。
政治に興味がない。といってしまったらそれまでだし、 25にもなったいい大人の発言じゃないよなーとは分かってはいるんだけどね。
でも、とりあえず父いわく日本に生まれた者として、 更に成人した者の義務らしいから(権利じゃなかったっけ?)、投票してきました。
投票場は幼稚園、小学校、中学校の頃に通ってたピアノ教室に行く途中にある、 福祉会館という、非常にその施設の存在理由が曖昧な建物の中で行われるのだが、 8時直前に行ったというのに、まだまだ投票にくる市民がそこそこいるのに驚いた。
そして、小学校の同級生の矢部さんとすれ違った。
矢部さんは何も変わってなかった。 矢部さんはなんだかきりりとしていて、一人で投票に来ているようだった。
きっと私のように、親に無理やり連れてこられるような、 恥ずかしい娘には育たなかったんだろうなと、 そんな矢部さんを羨ましくそしてたくましく思った。。。。
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